2006年08月31日
為替王さんのEBOOK
もう二度と情報商材には手を出さないと決めたはずでしたが、為替王さんのEBOOKということで購入してしまいました。
ページ数でいうと304ページということですが、大きなフォントで書かれているので、PC上で十分読めます。印刷すると結構かさばってしまうでしょう。
話し言葉の対話形式で書かれていて読みやすいです。1時間もあればざっと読めてしまいます。かなり初心者を意識して書かれているようです。
テクニカル分析についてはそう目新しい内容はなかったのですが、ファンダメンタルズについては当方も初心者同然なので、なかなかためになる内容でした。
ただ、為替王さんのブログやメルマガをずっと読んでいる人にとっては、重複する部分も多いのでちょっと物足りないと感じるかもしれません。
私は個人的にはプロのファンドマネジャーがリスクヘッジのために行っているデリバティブ取引などの話があるかと期待したのですが、そこまでは踏み込んでいないので残念でした。
オプションなどのデリバティブ取引については為替王さんにメールで質問してみたので、返信があったらまたご報告します。
為替王さんのEBOOKは以下のサイトからどうぞ。
2006年08月30日
ボラティリティの見方
こちらのサイトでも通貨オプションボラティリティが掲載されています。フォーマットを見ると、FXCMのニュースプラグインと同じものだと思います。
ボラティリティの使い方は色々とあって、よくボラティリティが上がった、下がったとコメントされているように、変化や各期間でのボラティリティの差に注目することが多いようですが、数値そのものはどう考えればいいのでしょう?
例えば、今日のドル円のインプライドボラティリティ(オプション価格から算出したボラティリティ)は
1週間 7.8 %
1ヶ月 8.1 %
2ヶ月 8.15%
3ヶ月 8.2 %
6ヶ月 8.3 %
1年 8.4 %
となっています。一番わかりやすいのは1年のボラで、これが8.4%ということは、1年後の変化が±8.4% 以内になる確率がだいたい68%ということです。要するに標準偏差です。今のレートを116.5円とすると、±9.8円、つまり、106.7円から126.3円の間に入る確率が68%になるわけです。
では、6ヶ月の8.3%はどう見るかというと、6ヶ月の変化率を1年で換算しているわけですが、6ヶ月での変化率はその半分というわけではなく、1/√2 の5.87%となります。なので、6ヶ月後に±5.87%、つまり、±6.84円以内に変化する確率が68%ということになります。
同じように3ヶ月の場合、8.2%×1/√4 = 4.2%、1ヶ月の場合、8.1%×1/√12 = 2.34%がそれぞれの期間で68%の確率で変化する変化率となります。
試しに1ヶ月のボラティリティを8.1%と固定して、ドル円の過去10年間で1ヶ月毎に変動率2.34%内に収まった回数をざっと数えてみると、127回中84回で、66%と確かに68%に近い値になっていることがわかります。
このようにボラティリティは、将来の変化率を確率的に予測できる重要な指標と言えると思います。
2006年08月29日
Dynaorderその後
8ヶ月前に消えてしまった Dynaorder のサイトですが、どうなったかなあと探してみると、Dynaorder の開発者であったDBさんが、新しいサイトを立ち上げていました。
しかし、Dynaorder の後継ソフトはなく、Metastock Pro and Omega 2000i 用のリアルタイムデータAPIとヒストリカルデータAPIを開発していました。USD3,500とかで販売されており、どうやら一般ユーザー向けではないようです。
自動売買からはすっかり手を引いてしまいましたが、これから再び始めるのであれば、MetaTrader 使うでしょうから、もはやDynaorderは不要ですけどね。
2006年08月26日
今日のポジション
ドル円でカバードコールを組んでいたが、117円を超えてきたので、カバードコールは外して、半年満期のディープOTMのオプション売りだけに。
オプションもドル円だけで組もうかと思っていたが、カバードコールの効率があまりよくなさそうなので、ユーロドルのコール売りとユーロ円のプット売りを構築。スプレッドを考慮すると長期にして取引回数を減らした方が効率がよさそう。しばらくポジがいじれないので暇だけど、それが目的だから仕方がない。放置して年利50%確保できるのであれば文句はない。暇な間に流行りのEBOOKでも書いてみようかな。
2006年08月25日
ボラティリティで相場の状態を予想する
ボラティリティって変動する割合を年率で換算したものですが、期間によって値は変わっています。
今まで、ボラティリティっていつも短期より長期の方が大きいと思っていましたが、これは勘違いで、実際の変動率では長期の方が短期より大きいでしょうが、ボラティリティって年率で換算したものなので、場合によっては短期の方が大きい場合もあり得ます。
最近の相場のように保ち合いの場面では、ボラティリティは全体的に下がり、短期が長期よりもさらに低くなっています。この傾向がさらに進むと相場がどちらかにブレイクする可能性が高くなり、ブレイクした方向に大きなトレンドを形成する可能性が高まります。
逆に短期的に大きな動きが生じると、短期のボラティリティが上昇し、長期より高くなる場合が出てきます。その傾向がピークを付けると、相場のその後の動きは穏やかになり、再び保ち合いの状況になる可能性が高くなります。
ボラティリティも結構変動するので、相場の状態ときれいに連動するわけではありませんが、少しは予想精度を上げられるかもしれません。
ちなみに短期ボラが長期ボラを大きく上回っている状態では、短期オプションを売って、長期オプションを買うことでカレンダースプレッドという戦略を取ることができます。ただ、全体的にボラが低い為替オプションで十分なスプレッドが取れるかどうかは疑問ですけど。
2006年08月24日
IV(インプライドボラティリティ)
為替オプションのIV(インプライドボラティリティ)を掲載しているサイトはないかと探したところ、意外に身近なところにありました。
サイトじゃありませんが、FXCMのプラットフォーム上でニュースプラグインを入れると以下のようなテーブルが掲載されます。
そういえば、最初にFXCMを使い始めた頃にあったのを思い出しました。ボラティリティなんて何に使うのだろうと思って忘れていたのですが、こんなところで再会しました。
FXCMもしばらくアカウントは残しておくことにしましょう。
2006年08月23日
やっぱり長期システムか
やっぱり短期のシステムは長続きしないね。
オプションもNOPSで短期で調整を繰り返せば怖いものなしと思ってたけど、毎日の動きに振り回される状態で、全く休みが取れないというのも考え物。
結局、落ち着いて旅行も行けないということなので、短期のオプションはすべてクローズして、長期のput売りとカバードコールのみにした。
これからはボラティリティのチェックだけして、ボラが高くなったところで、ポジをどうするか考えることにしよう。そうだ、ボラが上がったのを自動的に知らせるシステムはどうだろうか? オプション価格がすぐに取り出せないのでインプライドボラティリティはちょっと難しいかもしれないけど、ヒストリカルボラティリティならなんとかなりそうだ。
2006年08月18日
スワップ+オプションで年利50%のシステム
怪しい情報商材のようなタイトルをつけてしまいましたが、結構ドル円のスワップって大きいなという話です。
今1万ドルの証拠金で5万ドルのドル円のロングポジションを構築したとします。レバレッジは5倍です。すると、ざっと計算して1年で2500ドルのスワップが得られます。
これで25%の利益です。あと、1ヶ月満期のカバードコールの売りと6ヶ月満期のプットのネイキッド売りを合わせれば、2500ドルくらいいくんじゃないかな。
そうすれば50%の利益となります。これで年利50%のシステムの完成です。
え、円高になったらどうかって? 基本的にスワップを狙うので含み損は耐えます。10円くらいの変動で50%のドローダウンでも、スワップ+プレミアム益で損益0です。
しかし、ノーリスクでオプションの売りと同じくらいのスワップ益が得られるなんて、スワップも馬鹿にできませんね。
2006年08月17日
スワップ+αのオプション戦略
オプション売りは確かに勝率は高いけど、負けたときの損失が大きいのも事実。
ポジション調整で凌げる場合も多いが、それが限界まで来てしまうと大きな損切りとなってしまう。
ネイキッド売り、ショートストラングル、レシオスプレッドなど色々な戦略を試してみたが、SAXOでのオプションはスプレッドが8,9pipsと広いので、なかなか有利なポジションを作りにくい。
ここは初心に戻って(何度初心に戻ったかわからないが(^^;)為替の特徴でもあるスワップ目当てのポジションと組み合わせたオプション戦略について考えてみよう。
スポット買いポジションがある場合、コールの売りを入れたカバードコールはオプション売りに損失が出てもスポットポジが補填してくれるのでリスクは小さい。逆にスポットポジの損失が出ても、オプションのプレミアムとスワップでわずかではあるが補填されるので、長期的に見れば損失は限定される。
これがストレスもたまらず無難な戦略かなという気がする。
2006年08月14日
今日のオプション戦略
EUR/USD でNOPS戦略を取っていたが、ちょっと下方向のトレンドが見えてきたので、早めにクローズして新たに合成ポジションを構築。
レシオスプレッドではあまりに利益が薄いので、コールの売りも含めてNOPSの変形バージョン。
2006年08月08日
今日のオプション戦略
先週のポンドドルの急騰でボラティリティが上昇している。ポンドドルはプットのネイキッド売りポジをもっているが、8月は何かと出かけることが多くて頻繁に調整したくないので、これらを利食いクローズして、新たにレシオスプレッドポジションを仕掛けた。
9/15満期の1.93コール2枚売って、1.92コール1枚買った。満期前日の損益曲線は下のようになる。
レシオスプレッドは、上がる予想のときにコールのオプションを売買すると説明されているもの(カプランの本)もあるし、最近読んだOption Trader Magazine では、逆の説明になっていた。いずれにしろ、利益になる範囲を広げる戦略なので、どちらに動くかはあまり関係のない戦略なのだろう。
今回のポジションもポンドドルがレジスタンスを上抜けてきたので、さらに上昇する可能性もあるが、ドル自身が弱くなっているわけではないので、大幅に上昇することもないだろうという読みでコールのレシオスプレッド戦略を取ってみただけである。もう一つは無闇に調整をすることを防ぐ目的もあるので、じっくり様子を見ることにしよう。
2006年08月07日
今日のオプション戦略
これまでの経験で、オプションの売り戦略で注意すべきことは、ポジションの調整を無闇に繰り返さないということである。現在、資金的に2度以上の調整は危険なので、調整の回数を減らす戦略を考えてみた。
前回の記事のレシオスプレッドで簡単に行くかと思ったが、利益がかなり減る上に、残存期間が長い状態では、やはり急激な変動には対応ができない。
今、USD/JPY 110円のプット売りポジションがある。満期が10/2だからその時点で110円より上であればプレミアムが利益となる。しかし、残存期間が長い場合、時間価値が剥げていないので、110円まで下がらなくても急激にオプション価格が上がることがある。
そこで、時間稼ぎをするために1週間のOTMのput買いオプションを建ててみた。これは、OTC取引のSAXOBANKだからできることだ。先物取引のように限月が決まっていないので、1週間から6ヶ月まで自由に満期日を決められるメリットがある。
このオプションのコストは112.10円のput 買いなので、手数料込みで9pipsだけである。これにより、どれだけ円高リスクに耐えられるかをグラフ化してみた。
1週間後、put売りだけだと、112円を下回ると調整が必要となってくるが、わずかなプレミアムで put 買いを合成するだけで、110円あたりまで耐えられることになる。これでかなり心理的に楽な展開になる。安い保険ということである。
やはり、教科書通りのオプションの組合せだけでなく、目的に合わせて様々にオプションを組合せる必要があるのだろう。オプションは奥が深い。
2006年08月05日
予想が外れても儲かる戦略
以前、オプション取引で保ち合いで儲ける戦略を紹介しました。
ショートストラングル、あるいはNOPSとして知られている戦略で、確かにレンジ内に収まっていれば、プレミアムがダブルでもらえるものでした。また、レンジから外れてもポジション調整で最終的には勝てるシステムでした。但し、証拠金が無限にあるという条件が必要でしたが。
なぜかすべて過去形になっていますが、今回、ポンスイの爆上げで調整地獄を味わいました。別にポンドを恨むわけではありません。相場はそういうものということで、いい勉強になりました。
この戦略で注意することは、1回調整が入ると、だいたい証拠金が2倍必要となります。そうすると、調整が入るたびに2倍、4倍、8倍とねずみ講のように資金が必要となってきます。この戦略は基本的にレンジ相場に対して行うもので、調整が2回以上必要となる確率は非常に低いという場合に限り有効だったわけです。
ただ、ここで道が閉ざされないのがオプションの奥深いところです。
これから挑戦しようとする戦略はレシオスプレッドと呼ばれるもので、一応相場の方向性を予想した上で仕掛けるものです。
例えばこれから上がると予想した場合、強い上げであれば、現物の買いやコールの買いをすればよいのですが、保ち合いも含めてどちらかというと上げかなという場合、プットの売りでプレミアムを稼ぐ手法を取ります。ただ、これの欠点は早い時期に相場が逆に動いてしまうと、オプション価格が急激に上がり、損切りや調整の必要が出てくることです。
そこで、さらにプットの買いを組み合わせて、例えば、1枚のプットの買いと、2枚のプットの売りを組み合わせることで、予想通り相場が上昇した場合の受け取りプレミアムを確保した上で、もし予想が外れたとしても、急激な価格上昇を抑えて、場合によっては逆に受け取りプレミアムが増やすことができる戦略が取れます。
イメージとしてはこんな感じです。
予想が当たった場合の利益は限定されていますが、外れた場合、大きく外れれば損失が無限に大きくなるリスクがありますが、小さく外れれば逆に利益を増やすことができます。これが予想が外れても儲かる戦略なのです。曲り屋の私にはぴったりの戦略のような気がします。
これも理屈ではうまくいくはずですが、何事も想定外のことが起こる可能性があるわけなので、色々と経験を積むしかないと思います。オプションは座学ではマスターできません。実践あるのみです。
2006年08月03日
ポジション調整
ポンスイ、今日は様子見と思っていたが、ポンドの予想外の利上げにより高騰。
証拠金比率がいっぱいで調整の余裕がないため、クローズ。
ポンスイが想定外の動きをしたということもあるが、やはり最悪のシナリオに対応できていなかったのが反省点。
ポンスイはスプレッドが広いので、プレミアムを大きくしすぎたのも敗因の一つ。やはり、45日以内のオプションで手堅く行くべきだった。
再び出直し。
2006年08月02日
2006年08月01日
ジオメトリック・ランダムウォーク
本来の算術ランダムウォークはガウスノイズを順次加えていって作るものなのですが、前回のランダムウォークでは、価格がマイナスになってはいけないということと、変動幅は絶対値ではなく、割合で表すのが自然ということで、単に変動の割合をガウスノイズにしていました。
前回3万個のデータ(と言っても日足なら100年分)だと何となく相場データっぽくなっていたのですが、試しに50万個のデータまで増やしてみると、ほとんどの場合で0に収束してしまうことに気づきました。
これは価格が小さくなればなるほど変動幅も小さくなるので、0に近づいていくとそこから上がれなくなるからなのですが、このやり方だと必ずダウントレンドになってしまいます。
そこで再びランダムウォークについて調べなおしたところ(前回見逃していただけ)、相場のモデルとして適当なものに、Geometric Random Walk というものがありました。これも直訳すると幾何ランダムウォークっていうのでしょうが、よくわからないので、ここではジオメトリック・ランダムウォークと言っておきます。以下のサイトを参考にしました。
http://www.duke.edu/~rnau/411georw.htm
これは、価格のLOGを取ったものの差分がガウスノイズになるように作るものです。後でexpを取るので、結局は前日の価格にexp(ガウスノイズ)をかければいいだけです。
この方法にすると、価格が0に収束することはなくなりました。が、1から始めても、非常に大きな値になることもしばしば現れるようになりました。実際に標準偏差を0.07%としたときの300万個のランダムウォーク(なんと1万年分)を作ってみました。
この図は縦軸をLOGスケールにしていますが、実際には大きなところで20000近い価格になっています。株価ならこのような動きもありそうですが、為替でも1万年もかかれば何万倍も違ってくることもあるのかもしれません。
それより興味深かったことはバブルのような動きがランダムウォークで作れるということです。下の図を見てください。
これは上のと同じ条件で30万個のランダムウォークを作り、縦軸をリニアスケールで表したものです。バブルのときの相場に似ていませんか?
これまでバブルみたいな動きはランダムウォークとは違うものだと思っていましたが、これを見るとバブルもランダムウォークの一部なのかもしれません。
次回はシステムについて考えてみたいと思います。
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